▽ お正月(作詞 東くめ 作曲 滝廉太郎 文部省唱歌)
もういくつ寝るとお正月 お正月には凧あげて
コマをまわして遊びましょう 早くこいこいお正月
明治34年発表の歌だが、このメロディを聞くと、僕らの世代はあの楽しかった子供の
頃のお正月を想い出す。今や歌に出てくる凧もコマもまりも追いはねも、子供の遊び
の世界から消えかかっている。あの日本の暮れの風景も変容してきた。”あと2日”に
迫った昨日、買物をかねて”暮”を見に街に出かけた。かって歳末大売出しで賑わった
駅前商店街の姿はない。僅かに正月の飾り物を売る店があり、松と輪飾りのセットを
1200円で購入した。
「普通の家族が一番怖い」(岩村暢子 新潮社)の本の広告によると、元旦の食卓に
全員がそろわない家族が四割、おせち料理を食べない家庭が三割、正月からトースト
に牛乳という家庭もあるという。
この風潮をどうみるか?嘆き悲しんでばかりもいられない。老夫婦だけになったわが家
でもここ数年、昔のような本格的なおせち料理は家で作らなくなった。作っても年賀の
孫達は箸をつけない。結局おせちは夫婦だけの簡単なものになった。立派なお屠蘇セッ
トがあっても祝うのは夫婦だけだ。都会では”核家族”化が進み、どこの家でも残念なが
ら古来から伝わる伝統破壊が進行してきている。町中には歌にある"松竹立てて”賑や
かに正月を祝う家は見当たらなかった。
もういくつ寝るとお正月 お正月には凧あげて
コマをまわして遊びましょう 早くこいこいお正月
明治34年発表の歌だが、このメロディを聞くと、僕らの世代はあの楽しかった子供の
頃のお正月を想い出す。今や歌に出てくる凧もコマもまりも追いはねも、子供の遊び
の世界から消えかかっている。あの日本の暮れの風景も変容してきた。”あと2日”に
迫った昨日、買物をかねて”暮”を見に街に出かけた。かって歳末大売出しで賑わった
駅前商店街の姿はない。僅かに正月の飾り物を売る店があり、松と輪飾りのセットを
1200円で購入した。
「普通の家族が一番怖い」(岩村暢子 新潮社)の本の広告によると、元旦の食卓に
全員がそろわない家族が四割、おせち料理を食べない家庭が三割、正月からトースト
に牛乳という家庭もあるという。
この風潮をどうみるか?嘆き悲しんでばかりもいられない。老夫婦だけになったわが家
でもここ数年、昔のような本格的なおせち料理は家で作らなくなった。作っても年賀の
孫達は箸をつけない。結局おせちは夫婦だけの簡単なものになった。立派なお屠蘇セッ
トがあっても祝うのは夫婦だけだ。都会では”核家族”化が進み、どこの家でも残念なが
ら古来から伝わる伝統破壊が進行してきている。町中には歌にある"松竹立てて”賑や
かに正月を祝う家は見当たらなかった。