「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         長寿長野県と"手前味噌”汁

2007-12-26 07:57:58 | Weblog
NHKラジオの「深夜便」で葛西聖司アナが長野県人が長寿なのは、味噌汁に
あるとの地元の人の話を紹介していた。瞬間、僕は老妻が毎日つくる具の
多い信州風味噌汁を思い出し、感謝した。老妻は善光寺のお膝元,長野市
の生れ、結婚して52年になるが、今や僕は、この味噌汁に”飼い”ならされて
しまった。

信州風味噌汁とは一口にいえば、東京(僕の故郷)の味噌汁に比べて具の
種類が多くて沢山なのが特徴。今朝の味噌汁も大根、人参、牛蒡,ねぎ,凍
み豆腐(高野豆腐)がたっぷりと入り、煮干でダシをとったものだ。東京の味
噌汁はたいてい具は一品で、アサリならアサリだけ、ジャガイモならジャガイ
モだけのことが多い、結婚当初は、老妻のつくる野菜の”煮っころがし”みた
いな味噌汁に抵抗があったが、考えると栄養的には長寿につながるのかも
しれない。

”手前味噌”ならぬ”手前味噌汁”だが、毎朝飲んでいるためか、二人とも元
気である。願わくば、東京に住んでいても男性長寿日本一の79・84歳、女性
5位の86・4歳をクリアーしたいものだ。

信州人は理屈っぽいというが、高齢者の就業率も高く、在宅医療費も充実、日
常の保健活動も熱心である。長寿県には長寿県なりの努力もある。信州方言で
ズクという言葉がある。”元気”といった意味だ。元気のない怠け者をズクなしとも
いう。僕らもズクなしにならないよう頑張らなければー。