「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           年賀状の”千秋楽”

2007-12-17 06:02:32 | Weblog
昨日の日曜日、年賀状の"第一弾”を書き上げポストに入れた。"第一弾"とい
うのは、自分の生きている”証し”を親しい人にだけ送るという意味だ。相手方
には大変失礼だが”第二弾”は新春になって頂戴した方に送る心算だ。

昨年まで僕は約200人の方に年賀状を出していたが、今年頂いた賀状の一枚
に「この賀状をもって千秋楽にさせて頂きたくお許しのほどを」と書いてあった。
小学校、中学校を共にした友人からである。

加齢とともに”喪中”の葉書が多くなってきた。今年は24枚も届いた。それに加
えて加齢により年賀の交換も煩雑と思える方も見受ける。僕は昨年まで、普段
の無沙汰を詫び、生きる”証し”にできるだけ多くの人に賀状を出していたが、
今年は相手のことも考慮し”第一弾”は半分に絞った。

民営化された日本郵便(JP)は、昨年度の約37億枚より多くの年賀郵便葉書を
用意したそうだ。昭和24年から始まったお年玉つきの制度は、日本の正月行事
として定着したように見える。が、果たして今年はJPの思惑どおりに行くだろうか。
メールで年賀を済ませる若い人も多くなっていると聞く。一枚50円の葉書でも百
枚出せば、5000円である。パソコンで印刷できない老人には「私は贈ります」(JP)
と言われても簡単には贈れないし送れない。”これをもって千秋楽”としたい高齢
者がいるのもうなづける。