「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         増える? 職場いじめ

2007-12-15 06:15:47 | Weblog
職場いじめ(パワハラ)が増えているという、東京都産業労働局が受け付けた
労働相談のうち職場いじめの占める割合が平成9年には2.3%だったのが、1
8年には4.6%と倍増している。日本産業カウンセラーが受けた相談のうち78%
が職場いじめだった。職場いじめが原因で自殺に追い込まれたケースもあり、
労災と認定されている。

神奈川県の出納長(女性)が辞任に応じなかったため、給料を減額され、部屋
を変えられた。新聞によれば、出納長はこれは職場いじめだと訴えているという。
出納長という職は、地方自治法の改正で廃止され、全国的にも東京都、大阪府
など39都道府県で廃止されている。神奈川県でも辞任要求が出ているが、出納
長は、これを拒否し職にいつずけている。出納長は特別職で、知事には解職の
権利がなく、任期満了までは"合法”なのだという。出納長の月給は95万円だが、
これを来年2月から72万円に減額しようという案が今県議会に出ている。

出納長のケースが果たして職場いじめなのだろうかー。現在、どこの県でも出納
は電算化され、出納長の仕事はほとんどない。減額されても72万円という月給は
どう考えても多すぎる。果たして、これが職場いじめといえるのかどうか。

サラリーマンOBとして、現役時代を振り返ってみると、確かに”職場いじめ”はあっ
た。しかし、それは先輩から後輩への教育的意味合いのもので、伝えられる今の
ような陰鬱なものはなかった。いわんや、自己中心の、自分の利益に反するもの
はすべて”いじめ”と訴えるような人間はいなかった。