「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       民主党"ガソリン値下げ隊”の"非国民”

2008-05-02 06:09:53 | Weblog
歳入関連法案の再議決前の民主党若手議員でつくる"ガソリン値下げ隊”の騒ぎは
常軌を逸していた。プラカードや横断幕を手にして河野衆院議長の議場入りを阻止し
ようとした図は"選良”のすべき行動ではない。僕の目には彼らは神聖な国会をメーデ
ー会場とはきちがえているように見えた。あまりにも子供じみていてがっくりきた。

ガソリン値下げ隊は「道路利権vs国民生活」「増税反対」「解散して民意を問え」などと
声を張り上げていたが、再度いうが国会はメーデー会場ではない。僕にとって聞き捨て
ならないのは「与党は非国民」という文言だ。戦前の大政翼賛会当時の日本の政治は
政府に反対する勢力は非国民であった。冗談にしてもいけない。僕は民主党の将来を
みたような気がした。

与野党の変な意地の張り合いで、4月だけで1800億円の税減だったという。額が大きす
ぎてぴんとこないが、やがてこれは国民へのツケとしてまわってくる。それなのに自民、公
明両国対委員長が暫定税の議決を祝して新橋の料亭で祝杯を上げたという。どうも”非国
民”呼ばわりされても仕方がないところもあるようだ。

これでは国民の政治不信はつのるばかりだ。責任は与野党双方にある。一方は解散風を
吹かせ、一方はそれに怯えているように見える。今こそ福田総理の正念場である。児戯
に似た"ガソリン値下げ隊”の行動を見て、変に総理に同情したくなった。総理一つ親父の
威厳を発揮して政治を正常化して欲しい。日本丸が沈没しないようしっかり舵取りをお願い
します。