「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             僕のアフリカの友人

2008-05-29 05:12:24 | Weblog
昨日から横浜でアフリカ開発会議(TICAD)が始まり、わが家の階下の隣人(カメルーン人)
も多忙らしく、このところほとんど顔をみない。TICADにはソマリアを除く全アフリカ52か国
が参加、福田総理は出席した45か国の首脳会談で毎日”トライスロン”のような強行日程
(高村外相の言葉)だそうだ。

改めてアフリカに53か国も国があったのかと驚いた。初めて名前を聞く国もある。仕事の
関係で比較的外国人との接触が多かった僕でも僅か8か国にすぎない。このうちエジプト、
スーダン、コンゴ(旧ザイール)レソトからの技術研修員とはJICAの集団コースを通じて一
年間つきあった。ナイジェリア、ケニア、ガーナ、リベリアの4か国の研修員とは個別研修で
旅行を共にしたりした。

この中で一番忘れられないのは、スーダンのバシャール君で20年後の今でも文通をしてい
る。バシャール君の研修時の同学はエジプト、シリア、ザイール、インドネシア、フィリピン、
パプアニューギニアの7人だったが、なぜか同じイスラムのエジプトとシリア人とが仲が悪く
ケンカばかりしていた。この間を取り持ってくれたのが、やはり同じイスラム教徒のバシャー
ル君だった。

彼はせっかく技術を持ちながら、紛争の祖国では仕事がなく、家族と離れてUAE(アラブ首長
国連邦)で働いている。年に数回、手紙をくれるが、時々祖国での家族と一緒に撮った写真
を送ってくれる。今秋、僕はUAEに行く機会がありそうなので、彼との再会を楽しみにしている。