「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      ”後期高齢医療” 後期高齢者の声を聞け

2008-05-25 05:34:45 | Weblog
昨年5月から始めた整形外科でのリハビリ治療をストップした。左膝半月盤損傷と
いう大げさの病名だが、要するに馬齢と共に骨が擦り切れ、歩くと痛むという症状
なのだ。一年間治療したが、完治するわけではない。しかし、施療士のお蔭で病気
の因果関係は判ったし、リハビリのコツも解った。そこで、思い切って”後期高齢者
医療”制度の精神にのっとり病院通いをやめた。

民主党など野党4党が”後期高齢者”医療制度の廃止法案を参院に提出した。この
制度を来年4月1日に廃止し、旧制度に戻し、年金からの天引きは今年9月で廃止す
るという骨子だ。小ブログは何度も後期高齢者医療反対を唱えてきたが、それは"後
期"というネーミングだったり、役所現場の説明不足についてであった。わが国の社
会保障全体からみて新制度はやむをえない、という考えだ。

自民党など与党のカタをもつ訳ではないが、この制度を廃止してもそれに代わる代案
があるようではない。将来を考えれば、われわれ後期老人も"助け合い”の精神で協力
すべきは協力しなければならない。しかし、だがである。

小ブログ(5月20日)で指摘したように相変わらずの市町村現場の説明不足である。自
民公明両党がやっと、これについて地方でのヒヤリングを開始まするという。すでに4月
から新制度は実施されているのに、僕が住む東京・区部では、まだ保険料の額さえ決ま
っていないし、知らせてこない。随って払っていない。この分は10月から天引きするらしい
が、またこれをめぐって不満が出るのは必至だ。直接後期高齢者から意見を聞いたらど
うなのか。区の広報には"政治判断”に関する質問ははお断りと書いてあった。これは一
種の老人に対する口封じである。