「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      日本軍の”性的奴隷”こそ歴史の修正

2008-05-23 05:08:27 | Weblog
94歳の大先輩から毎月、僕のところに「朝日新聞」の切抜きと一緒に時事所感を
書かれた手紙が届く。昨日頂いた所感には、こう書かれていた。「岩波書店の「世
界」6月号の広告を見て、これが日本の知識人の良識なのでしょうか。"慰安婦"問
題の引き延ばしを図っている理由は何なんでしょうか。戦争体験者として歴史を学
ぶ姿勢を考え、正しい昭和史の記録を念願しております」

早速、僕は近くの図書館で「世界」6月号の"歴史修正主義の敗北”という企画の中
の”慰安婦問題ー何が問われているか”を読んだ。一言でいえば「河野談話」は正し
い。これが誤りだという考えは"歴史修正主義”だというのである。

二人の女性の意見を一つの記事にしたものだが、彼女らがいう"歴史修正主義者”
の僕にとっては、馬鹿らしくて読むにたえない。うち一人の女性は1997年”インドネシ
ア「慰安婦」”という本を出版、それを基に名古屋の民放が放映しているが、番組監修者
は当時名古屋大学大学院教授で、スマトラの旧日本軍防空壕で労務者が戦争中虐
殺されたというデマを本に書いている。番組では、インドネシアでは慰安婦が2万3千
人も名乗り出た、と馬鹿げた話を紹介している。戦争中のジャワ駐屯日本軍兵士の
数から見てまさに"フンパン”ものだ。

僕の先輩も戦時中インドネシアのある南瞑の孤島の守備隊勤務だったが、慰安所な
どなかったそうだ。別の大きな島の司令部から”女と饅頭とどちらがよい”と伝言
があったが、全員"饅頭”と答えたそうだ。戦争とは彼女らがいう”性的奴隷”制
より以前の問題であって、これこそ歴史の修正であり冒讀である。