「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「健康福祉部包括支援調整課介護予防係」からの案内

2008-09-01 05:48:13 | Weblog
僕の住む東京の区役所の「健康福祉部包括支援調整課介護予防係」という
恐ろしく長い名前の係から”介護の予防事業のご案内”が届いた。名前の長
さは、年寄には一度で覚えられないほど立派だが、内容は少しおかしい。簡
単にいうと”お前の生活機能は劣っているから区の介護予防事業に参加せよ”
といものだ。僕の生活機能のどこが劣っているのか。誰がそのように評価した
のか。行政側にそのような評価の権限はあるのか。

この”じげむ”のような係の案内状を読んでみると、どうやら僕が先日受けた区
の無料検診の結果によるものらしい。医者から僕は何も聞いていないが、患者
に断りなく、検診結果を行政に伝える制度になっているとすれば、個人秘密の
漏洩である。届いた封筒には墨で消されていたが「生活機能評価」と書いてあっ
た。さすがに内部でもこれには批判があったのであろう。

馬齢とともに生活機能は弱ってくる。だから僕ら夫婦は数年前から早朝のラジオ
体操に参加し、ボケ防止にこういったブログも書いている。後期高齢者医療保険
も介護保険も二人あわせ月3万6千円も支払っている。一方、医療費支払いは現
役なみの3割負担だから、そう簡単には医者にかかれない。

案内状には「足腰しっかりトレーニング教室」参加への誘いも入っていたが、参加
料は9,600円である。ラジオ体操の参加費は”年”1,000円である。年寄りの健康予
防に力を入れるのには賛成だが、役人はもう少し”高齢者”心理を勉強してほしい。
役所から”お前の生活機能は劣っている”と指摘されて怒らない老人はまずいない
はずである。