「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           中山国交相の「正論」

2008-09-28 04:35:44 | Weblog
中山成彬国土交通相の三点セットー「成田反対ゴネ得」「日本は単一民族」「大分
県教委の体たらく」がまた大臣の失言として問題になっている。戦前"お国のため
に”の教育を受けた僕にとっては、いずれも"ご説ごもっとも”であって騒ぐほどの
ことはないと思うのだが、やはり時代が変わった。大臣は責任を取って辞任した。

大臣の失言、マスコミの過剰反応、野党の責任追及、国会の空転ーといった馬鹿
な構図がまたぞろ始まりそうだ。国民はもううんざりである。政治家たちは何を考え
ているのか。大事な国会審議が始まる前に一人の大臣の失言をめぐって大騒ぎし
ているようだが、大臣は辞任した。この問題はここで幕を閉じるべきだ。

中山国交相の発言は一部の記者との会見の席でのものらしい。どのような設定の
下で行われたのか知らないが、自分の所管以外の問題について誤解を呼ぶ発言
をしている。親しい記者だと思って気を許したのか、あるいははめられたのか、いず
れにしても過去の閣僚経験者としてはワキが甘かった。

僕は成田空港を利用するたびに、過去の色々の事情があるにせよ、大臣と同じよう
な気持ちになる。空港の発展、ひいては国益が一部の人たちによって損なわれてい
るという単純な気持ちである。単一民族発言にしても悪意のものではない。まして
日教組発言は正鴻を得ており、僕は共感する。

問題があるとすれば、大臣が自分の所管以外の問題にについて、自説を公の場で
語りすぎたことだ。やはり”口は災いの源だ”