「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          世襲 家柄内閣 貴族趣味

2008-09-25 05:10:52 | Weblog
第92代の日本の首相、麻生太郎氏が誕生、24日深夜認証式を終えた。安倍内閣
がスタートしたのが一昨年の9月26日、福田内閣が発足したのが昨年の同じ26日
だった。かりに麻生内閣が2日後の26日に成立していたとすれば、とんだジンクス
にもなりかねなかった。

麻生新内閣の顔ぶれを見て驚いたのは毎度のことながら世襲政治家の多いことだ。
総理を含めて18人のうちなんと12人が世襲政治家なのだ。さらに念が入っているの
は3人も総理経験者の御曹司や孫が入っていることだ。世襲政治家が悪いというこ
とではないが、国民にとっては安倍、福田と二代にわたり総理の御曹司が、無責任
に政権を放棄をした記憶がまだ新しい。

麻生総理の母方の祖父は、戦後の日本の政治を動かした吉田茂氏である。敗戦の
日本をここまで復興させた名宰相だったが、当時の世論は彼に対する風当たりが強
かった。”白足袋宰相”"ワンマン首相”などなど。国民が生活に苦しんでいた時代に
キューバ産の高級葉巻をくわえ、英国製の三つ揃いの背広を着ていた。その貴族趣
味に対する批判だった。

麻生総理が祖父の血筋をひいた貴族趣味の持主であるかどうかはしらない。しかし
ひねくり者の僕には、新内閣の顔ぶれをみて、無意識のうちにそれが働いているよう
にみえてならない。かっての総理の娘を組閣の目玉のように任命しているが、彼女は
10年前にはテレビ局の駆け出しのディレクター。テレビ界では考えられない重用だ。
選挙管理内閣だからガタガタいうな、ということなのかもしれないがー。