「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”三等国民”になり下がった日本人

2008-09-17 05:21:55 | Weblog
ロンボク島(インドネシア)のリゾート地のホテルで日本人の医師二組のカップルが
大麻を吸ったとして現地の警察に逮捕されたーというニュースをネットで知った。
一方、テレビでは50歳代の日本人女性が大麻所持でマニラ空港で逮捕された時の
模様を写していた。”一等国民”としての誇りはどこへ行ってしまったのかー。

東南アジアへの日本人移住史を読むと日露戦争で日本が勝利するまでは、日本人
は”三等国民”と蔑まれていた。シナ人と同じように汽車や船に乗るときは一等には
乗れなかった。現地同胞は”カラ行きさん”制度の追放につとめ日常の服装にまで
気をつかったそうだ。

日本人医師が逮捕されたロンボク島は、日本人がよく行くバリ島の東隣にあり、ここ
数年マリンスポーツの宝庫として人気が出てきた地だ。敗戦直前には日本の豪北部
隊が、チモールから飛び石伝いに西へ大移動した島で未開の地にすぎなかった。続
報がないので、詳しいことは解らないが、何故、医師たる人たちが、こんな地にまでで
かけ麻薬を吸うのだろうかー。

インドネシアを中心に東南アジア諸国を旅する機会が多いが、日本人観光客や短期
滞在者のガラの悪さには目をつぶりたくなる。特に悪いのは、最近増えている正体不
明、職業不詳の日本人だ。最近もタイで日本人同士がつまらぬ事から殺人事件を起
しているが、現地の刑務所にはかなりの日本人がお世話になっているそうだ。

40数年前、僕はノーネクタイで現地日本大使館へ行き、明治生まれの領事から注意
されたことがあった。時代は違うが、やはり外国に滞在中は日本人としての誇りを忘れ
てはならない。