「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          ”急場”しのぎの民主党政策

2008-09-22 05:38:10 | Weblog
昨日の民主党臨時党大会での小沢一郎代表の再選された所信演説をNHKテレビで
見た。内容はよいことづくめ、実現できれば、こんなに好い事はない。僕も次の選挙で
一票を投じたくなる。だけど小沢代表の口から出た”(今の混乱に対しては)大場では
なくて急場をを逃さない政策だ””相手(自民党)への影響力が大きいところを優先すれ
ば主導権をとれる”という戦略である。

”急場”も”大場”も囲碁の専門用語である。僕は囲碁については素人だが、なんとなく
漢字から意味は解る。急場は一般的には”急場をしのぐ”と使われたりする。広辞苑に
よると「一時の間に合わせでなんとなくその場を切り抜ける”とある。

岡目八目で国の政治を眺めるのは不見識だが、小沢氏の”国取り”戦略が、大場(大局)
を見ないで急場しのぎであるならば、大変危険である。国家百年の計を脇において急場
しのぎのものであるならば無責任きわまわる。とても民主党へ一票投ずるわけにはゆか
ない。一時的にはよくても、将来の国のビジョンはどうなるのか。

自民党の総裁選挙で麻生太郎氏が予想通り5人の候補の中から選出された。24日の国
会で日本国首相に選ばれる予定だ。麻生氏の所信演説は聞いていないが、ぜひ急場しの
ぎ、総選挙目当てだけのものであっては困る。小沢氏の”碁敵”与謝野馨氏もいることであ
る。くれぐれも”筋読み”を間違えないようお願いする。