「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           今は"応仁の乱”の世

2008-09-07 05:55:23 | Weblog
先日、小ブログにも時々登場させて貰う94歳の大先輩と最近の政情について”床
屋談義”をした。その時、先輩が言うには、現世は応仁の乱前後に似ていないだろ
うかーというのだ。恥ずかしながら、応仁の乱について忘れてしまったので、あわて
て本箱から歴史書を引っ張り出して復習した。

応仁の乱(1467年)は、足利八代将軍義政の時代、将軍の統率力のなさから守護
大名の細川勝元(東軍)と山名持豊(西軍)が11年間にわたって勢力争いが続いた。
その結果、全国に一揆が生じ、下克上の空気が生まれた。京の都は戦闘で破壊さ
れて人心はちじに乱れた。

東軍が自民党で西軍が民主党であるかどうかは知らない。が、この1年間の”ねじり
国会”をみていると、なんとなく応仁の乱時と似ている。自民、民主の党首を守護大名
に置き換えてみればはっきりする。我の張り合いで政治は空転した。

自民党の総裁選挙には”我も我も”と名乗りをあげているが、明らかに売名としか思わ
れる者もいる。群雄割拠といいたいが全員"雄”とは思えない。百家争鳴も結構だが、
国の現状からみて今はそんな時代であろうかー。自民党の"コップの中の嵐”は醜い。

国民は”ねじり国会”の非生産的な論議にあきあきしている。自民、民主両党の指導
者が決まった時点で、国会解散、総選挙が最善の道と思うがどうだろうか。応仁の乱
ならぬ平成の乱の解決策はこれしかない。