「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       自民党の”五人囃子(ごにんばやし)”

2008-09-12 05:22:44 | Weblog
昨日、友人と会うため渋谷駅前のハチ公広場を通りかかった。おりしも自民党総裁
選の街頭演説会をやっていた。僕は時間がないのので、聴かなかったが大変な人だ
かりだった。これが自民党の劣勢挽回の戦術だろうが、僕には何か白々しく”五人囃
子”のお囃子のように聞こえた。今日の朝刊に”若者は誰でも同じ”と演説会に冷や
やかだったと、書いてあったが、後期高齢者だって冷淡だ。

三笠フーズが販売した事故米の中国産もち米700㌔が給食会社を通じて高齢者福祉
施設に納入され赤飯などに使われていたという。有機燐系の農薬の残留量が高い汚
汚米をである。福田政権は、行政推進会議で5月を「消費者月間」とし”消費者、企業、
行政がそれぞれ安全安心な社会をつくる”と謳いあげていた。その舌の乾かぬ先に肝
心の総理が政権を投げだしてしまった。

北朝鮮による拉致問題が小泉訪朝で明らかにされてから,この17日でもう6年になる。
しかし問題解決の燭光は一向に見えない。”私の在任中に”と見栄をきった総理は職
を去り、それを口実に北は約束していた再調査を引き延ばしてしまった。建国60周年
の節目の年の式典に顔をださない金正日の消息さえつかめていない。

残念ながら、この国は無責任な二人の指導者によってタガがどこか緩んでしまった。
”二度あることは三度ある”という諺もある。危険な賭けかもしれないが、やはり政権
交替の時期にきている。政治の空白を一日も早く埋めて欲しい。