「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        小池百合子氏の”イタ食”政治

2008-09-18 05:24:35 | Weblog
自民党総裁候補の小池百合子氏が小泉元総理ら”同士”と東京・北青山のイタリア
レストランでワーキングランチをもった。この写真をみて新鮮な感じがしたのは、多分
僕だけではないと思う。政治は夜、赤坂あたりの高級料亭の密室で行われるものと
勝手に想像していた。料亭から”イタ食”へ「改革」の風が政界に吹いてくれれば有難
い。ムダな政治資金も少なくて済む。

このレストランは東京では”高級ファミレス”クラスで、僕らが日常食べる所より高級だ
が、ちょっと奮発すれば食べられなくはない。永田町の先生方の使う赤坂の高級料亭
や六本木の高い会員制のクラブとは違う。全国的な”イタ食”ブームであり、庶民にとっ
て”イタ食”をたべながらの昼間の会なら抵抗もないし親近感もある。

総務省が公表した平成19年分の政治資金収支報告書によると、自民党5候補のうち
お金持ちの麻生太郎氏は、”ミシェラン”の三つ星の銀座の寿司屋を使っていたし、石
原伸晃氏は六本木の高級クラブを使用していた。が、小池百合子氏や石破茂氏には
5万円を越える記載はなかったそうだ。

僕ら老人からみても僕らより若い政治家が、いぜん明治大正が残る高級料亭で、夜キレ
イドコロを侍らして”蜜室政治”をしているセンスがわからない。これが”イタ食”なら多少
高くても同じ視線で政治を見れる。改革はこんな身近なところから始めたらどうか。待合
政治では、政治資金がいくらあっても足りない。今は”金色夜叉”の時代ではない。