「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       なぜ、まだ、今”長寿医療制度”なの?

2008-09-03 05:41:25 | Weblog
「あしたのニッポン」という政府広報紙があるのをご存知ですか?その9月号で
”長寿医療制度は改善されました”と後期高齢者制度の特集をしている。後期
高齢者医療制度は、今年4月から大半の地域で実施されてから、すでに4か月
も時がたつ。だのに、なぜ、まだ今”長寿医療制度”の特集なのか?名付け親
は、もうさっさと辞めてしまっている。

政府が福田総理の意を受けて”長寿医療制度”の名前の普及に努めているよう
だが、いっこうに成果はない。内容からみてとてもまともな”長寿”医療ではない。
それに無責任な名づけ親はいなくなる。「後期高齢者」の名前で結構である。多
分、やがてこの名前が定着するだろうから。やがて15日にはこれも名前だけの
「敬老の日」がやってきて、10月からは実施が遅れていた東京の一部の地域で年
金からの天引きが始まり、また騒ぎが始まる。

21年前、国鉄が分割民主化された時、それまで使われていた「国鉄」に代わって
「E電」を普及させようとした。「E電」は公募では20位だったが、何故かJRはこの
使用に踏み切った。結果はサンサンたるもの。今では誰も「E電」の名前すら忘れ
てしまった。「長寿医療制度」も多分、同じ運命だろう。

ところで、先日小ブログは区の「健康福祉部包括支援調整課介護予防係」を”じげ
む”と批判したが、厚労省の担当セクションは、もっと長い。「保健局総務課高齢医
療企画室国民健康保険課」でえある。行政改革は、役所の名前の短縮統合からで
ある。