「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         半世紀前のドバイ写真展

2009-05-03 05:33:08 | Weblog
人間長生きすると思わぬ幸運に恵まれる。今日から僕は昨年11月についで再度、
ドバイ首長国のアハマッド殿下(エミレーツ航空会長)の招待を受け、同国を訪れ
る。約半世紀前の昭和37年11月、独立前のドバイを取材で訪れた際、同行のKカ
メラマンが撮った写真の展示会が5日から26日まで催され、これに招待されたわけ
だ。
37年といえば日本も東京五輪前で、高度成長が始まったばかり”Always 3丁
目の夕日”の時代だ。まだ高層ビルもなく新幹線も走っていなかった。東京も当時
に比べれば大変な変わりようだが、ドバイの変貌はその比ではない。半世紀前のド
バイには僕らの泊まった二階建てのホテル(部屋数8)しかなかったが、今や五つ
星のホテルだけでも50幾つ、1500室の豪華なものもある。

今はケータイで簡単に写真が撮れる時代だが、半世紀前は日本でもカメラはまだ貴
重品であった。いわんやドバイでは一般には普及されていなかった。従って当時の
町や風俗を写した写真は、ほとんど残っていない。展示されるKカメラマンの写真
の中には、観光以外には姿を消した鷹匠や手漕ぎの渡し舟などもある。

在留邦人の話では、Kカメラマンの写真は、日本でいえば外国人が撮った鎖国時代
の写真に匹敵しているとの事。オープン前からドバイでは大変な人気だという。写真
展がわが国とドバイとの友好関係に役立てば記者冥利につきる。

(小ブログも8日まで休みます)