「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            独身男の孤独死

2009-05-24 06:25:42 | Weblog
東京のベッドタウン千葉県松戸市で昨年1年間、誰にもみとられずに孤独死した
人が111人もあり、そのうち1割は死後1か月以上たって発見された、と新聞が伝
えていた。これは同市と市内の大規模団地「常盤平」自治会が明らかにしたもの
で、孤独死の8割は高齢の男性だったという。同性の僕としてはショッキングなニュ
ースである。

最近、僕の周囲にも結婚しない(できない)男性が目立ってきている。50歳をすぎて
も結婚しない男女の事を「生涯未婚率」という言葉で定義するそうだが、国立社会保
障・人口問題研究所の調査によると、2005年の男性の生涯未婚率が急激に増え、男
性生涯未婚率は15・9%(女性7・25%)と30年前の8倍である。この傾向は1990年生
まれの男性生涯未婚率を27・0%と推定しており、歯止めがかかっていない。

男性の未婚が増えているのは、独身主義者が増加しているのか、それとも結婚した
くとも出来ないのか。女性の生涯未婚率が男性の半分なのは何を意味しているのか。
ある調査によれば、結婚しても何もプラスにならないと考える男性が多くなっていると
のことだ。

後期高齢者の僕にいわせると、確かに若い時は独身のほうが自由で勝手でよい。しか
し、歳をとると、男はからっきし弱くなる。男性の平均寿命は79歳、いぜん世界で3位。
松戸の孤独死の記事をみて、高齢必ずしも幸せのバロミーターにあらずと思った。