「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           気象予報士のタレント化

2009-05-27 05:25:33 | Weblog
NHKテレビの夜の天気予報を見ていたら、若い気象予報士が赤白のストライプの
ジャケットで登場した。とたんに僕は数年前、裁判沙汰になった漫画家,楳図かずお
の「まことちゃんハウス」を想い出した。赤白のストライプを自分のイメージにしてい
る楳図が赤白ストライプの外壁の家を建てようとしたら近隣住民から景観をそこなう
と訴えられた。結局、東京地裁は原告、住民側の訴えを退け、楳図さんは思い通り
の家を建てられたがー。

人の色彩感覚は自由であり、どうのこうのいうことではない。いわんや気象予報士が
赤白のジャケットを着たからといって止めろというのではない。ただ僕のような年寄り
には昔から天気予報は生活に密接したもであり、これを日常生活にはあまりみられな
い色彩の服を着た予報士が伝えると違和感があるということだ。

アナウンサーがただ棒読みしていた時代に比べて、専門家の予報士の登場で天気予
報番組は、格段とよくなってきた。しかし、一方では予報士のタレント化が目について
きた。若い世代がそれを望むのだろうかー。例えば変な日本語の発音である。さきの
NHKの予報士にも時々みられるが、語尾の”○○でしょう”の”しよう”をわざと一字一
字”し”"よ"”う”と発音している。タレントによくみられる発音である。きれいな日本語と
は思えない。

一昔前、気象庁の倉嶋厚氏がお天気の番組を担当していた時は、詩情があった。彼が
どんな服装をしていたのか想い出せない。時代が違うのか。