「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              民主党の"大掃除”

2009-05-17 06:31:38 | Weblog
民主党の新代表になった鳩山由起夫氏が当選後の記者会見で"世直し”と"大掃除"を
訴えた。"世直し”"はぜひ、やってもらいたいが"大掃除”の意味が、僕には今一つわら
ない。小沢一郎氏が、西松建設の不正献金問題をめぐって代表を辞任したとき、彼の政
治生命は終わった、と見たのは僕だけではないと思う。"粗大ゴミ”とまではゆかないまで
も、彼の存在がここ数年の日本の政治の低迷の一因になっていた、と指摘する評論家も
あり、ほっとした向きさえあった。

”大掃除”は、昔は都会の風物詩であった。その日は町中、一家総出で畳を上げ、外に持
ちだし思い切り埃をたたいた。子供たちは、畳の下に敷いていた古新聞を読み耽けり、足で
まといになると親に怒られた想い出がある。団塊世代,良家のお坊ちゃんの由起夫氏はこの
”大掃除”を体験したことがあるのだろうか。"大掃除”は徹底的なゴミ出しだった。

新代表の鳩山氏は記者会見で人事に触れ、小沢氏の処遇についても語っているが、これか
らみると、小沢氏が完全引退したわけではないらしい。大変失礼かもしれないが、人には引き
時というのがある。それを自覚できないのは不幸であり、それを掃除できないのは、いっそう
不幸な話だ。

西松建設の政治献金をうやむやの内に"幕引き”するのもおかしい。"大掃除”をいうのならば、
この問題についてもけじめをつけてもらいたい。