「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         対「北」制裁は手詰まりなのか!

2009-05-29 06:29:56 | Weblog
北朝鮮の地下核実験に対する日本の反応報道は少しおかしい。日本独自の制裁強化
を求める国会決議が衆参両院で可決されながら、朝日新聞は政治面で小さく一段扱い。
逆に同じ面のトップで"北朝鮮制裁手詰り”と書いている。はじめから"手詰り”だから意
味がない。だから小さく扱ったのであろうかー。北朝鮮の新聞だったらそれもわかるが。

いつも僕が不思議に思うのは、北朝鮮が傍若無人の行動に出ても、最近、日本人一般
がよい意味では冷静になり怒りを忘れてしまったことだ。いたずらに感情的になる必要は
ないが、朝日新聞のように最初から”覚めて”あきらめることはない。”手詰まり”なら「北」
は”それみたことか”とさらに頭が高くなる。

北朝鮮への対応は、今のところ国連安保理の制裁決議を中心に動いているようである。
麻生総理の国会答弁でもそれが伺える。日本独自の制裁とは何なのか。自民党議員が
北朝鮮への全面輸出禁止をやるつもりはないのかと質問したのに対し、総理は口を濁し
ていた。一説にはそんな事をやっても中国から物が一杯入ってきているのだから有効では
ない。意味がないのだという。

それでは在日外国人、例えば朝鮮総連幹部の再入国を禁止したらどうなのか。国交のない
国とはいえ、その国の議員が自由勝手に往来しているのは僕にはわからない。対応が甘す
ぎる。朝鮮総連からカネを詐取しようとした元公安調査庁長官に懲役5年の求刑があったよう
だが、まさかこれへの配慮か、あるいは巷間伝わる「北」からの政治献金なのかー僕には
わからないが。