「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      "ばら撒き”か”点撒き”か 補正予算

2009-05-21 05:27:08 | Weblog
参院予算委員会の補正予算審議で与謝野財務・経済担当相が野党からの予算"ばら
撒き”批判に対して"ばら撒き”ではなく”点撒き”だ、と反論した。"点まき”とは大きな
種はばら撒くのではなく、点で撒く、つまり必要な分野に予算を重点配分した、という意
味のようだ。与謝野大臣は"検証して貰えばよくわかる”といっていたが。

予算委員会の模様はNHKが中継すので、時間がありすぎる老人にはあり難い。新聞は
活字になるものしか報道しないが、テレビは委員会の模様がそのまま伝わってくる。民
主党のネクスト財務相、峰崎直樹氏の質問は"中福祉中負担”といった抽象的な陳腐な
ものだったが、関連質問の大塚耕平氏の質問は具体的で面白かった。

大塚氏によれば、補正予算案の中に「アニメの殿堂」をお台場に建設する費用が計上さ
ている。世界的に日本のアニメ技術がブームとのこと。麻生総理も漫画好きだし、決して悪
いとはいわないが、与謝野氏の言う"点撒き”予算とは思えない。さらに疑惑なのは大塚
氏の質問に対して所管の塩谷立・文科相が答弁に立たなかった(立てなかった)事だ。

塩谷文化相について小ブログ(3月6日)は”予習ぐらいは塩谷文科相"で、答弁に立たな
い同氏を批判した。所管の大臣が野党の質問に答えられないのでは、なんのための大臣
なのかー。不勉強なのか、不適格なのかわからないが、総理の任命責任を問われても仕
方がない。