「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           小沢一郎氏の次なる一手

2009-05-13 05:14:49 | Weblog
民主党の小沢一郎氏が記者会見で代表辞任の意向を明らかにした。三月に公設秘書
が西松建設からの違法献金問題で起訴されて以来、辞任を求める声が澎湃と起きて
いたのに小沢氏は頑として、これに耳を傾けなかった。それなのに何故ここへきて辞める
つもりになったのかー。党首会談で勝ち目がないと判断したのか。でも、このまま政界を
引退するとは思えない。彼の次なる一手は何なのか。過去が過去なので関心がある。

小沢氏の政治家評を漢字であらわすと「豪腕」「破壊」など色々あるが、彼が好む囲碁の
棋風は"真面目で堅実で忍耐強くそして大局をみる目がある”と評判がよい。辞任の記者
会見の中で、彼は"辞任は政権奪取のため”と強調していた。”身を投げ出して”と古い言
葉を使って、時には顔に笑みさえ見せていた。"違法献金”の反省はまったくない。

政局は一寸先は闇だとよく言われる。小沢氏は囲碁について"最後に勝てばよい。途中の
経過については悲観的になるな”といっているそうだ。僕みたいなヘボ碁打ちからみると、
小沢氏は政権奪取の最後の詰めの段階で打つ手を誤ったと思うのだが、そうでないのかも
しれない。

国家の政治を遊び事にたとえては不謹慎だが、小沢氏の棋風に大局を見る目があるのなら
今、国民が一番望んでいるものが何なのか判断してもらいたい。国民は衆参のねじり国会か
らくる民主党の悪戦術に嫌気をさしている。小沢氏の次の一手が妙手であるのを期待したい。