「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      バラが咲いた バラが咲いた 隣のバラが

2009-05-18 07:19:28 | Weblog
いま隣家のバラが真っ盛りだ。赤白黄の花が咲き誇り、一部がわが家の二階の塀越
しに顔をのぞかせている(写真)昭和41年”バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバ
ラが 淋しかった僕の庭にバラが咲いた”(浜口庫之助・作詞作曲 マイク真木唄)で
始まる歌が大ヒットした。日本の経済発展が始まった頃の歌だが、歌詞をみると、まだ
あの頃は"僕の庭”にも淋しいながら庭があった。

都会では庭がある家が減り、かわって集合住宅のベランダや屋上を利用したガーディニ
ングが盛んである。交通の激しい大通りに面した高層の集合住宅のべランだに季節
の花がプランタンに植えられているのを見ると心がなごむ。昭和27年、松本市で始った
"花一杯"運動は半世紀を経て全国に根ついてきた。今はどこの公園にいっても四季折
々の花で埋まっているが、あの頃は戦後まもなく世相もすさんでいた。

毎朝参加しているラジオ体操の会の世話役から、会場に隣接する集合住宅の住民の一部
から、ラジオの音がうるさいとクレームがあったと報告があった。ラジオの音は出来るだけ
音を絞っているのだが、やはりうるさく聞える人もいるのだ。会場の周辺には6階建て中層の
集合住宅が何棟か建っているが、構造的な理由からか、ベランダには花が見られない。
管理している区が、公園内には花を植え植樹しているのだが、コンクリートむき出しの住宅の
ためか、殺風景な印象を与えている。せめてベランダに花をと思うのだが、余計なお世話なの
だろうかー。