「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           新型インフルのマニュアル

2009-05-19 05:31:00 | Weblog
新型インフルの感染者がここへ来て急速に関西地区で増え、高校生を中心に150
人を越えたという。大阪府や兵庫県では小中高校、幼稚園など4000校が休校を決
め、一部企業活動にも影響が出てきた。政府の対策行動の第3段階、満延期に入
ったのだろうか。幸い僕の住む首都圏では発生していないが、対岸の火災視して
よいものだろうかー。

昨日、僕が自分のメールを開けたところ、数日前一緒に食事をした親友が37度の熱
でダウンしている。そのあと老妻が用事で娘の家を訪れたら、やはり37度を越す熱
で勤めを休んでいる。10日ほど前、僕は海外旅行から帰国したばかり。二人と接触
している。発生地からの帰国ではなく、体調もよいから大丈夫とは思ったがー。午後
になって娘は医者の診断で普通の風邪とわかり一安心した。

関西の感染者のほとんどが海外渡航の履歴がないという。しかし、国の症例マニュア
ルには、渡航歴があるかどうかの一項があったという。そのため茨木保健所は、管内
の高校から集団欠席の報告を受けながら、渡航歴がないので遺伝子の診断をしなか
った。これが蔓延の一因になったとの報道もある。

新型インフルは、感染経路さえ特定できていない。その段階で作ったマニュアルであ
る。厚労省は、これまでの症状を見て、軽症は自宅療養など対策の緩和を検討してい
るようだが、それでよいのだ。最近の若い世代はマニュアル人間が多く、応用が利かな
いという声をよく聞くが、人間の生命にかかわる問題だが、あまり杓子定規でも悪影響
があるかも。