「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      ドバイのラクダ・ミルク・チョコレート

2010-05-04 05:44:33 | Weblog
ドバイから一時帰国された日本人の知人からラクダのミルクを使ったチョコレートを
お土産に貰った。ドバイのラッシッド首長の関係するアル・ナサマ社が3000頭飼
育しているラクダ牧場のラクダのミルクを厳選して研究のすえ売り出したチョコレー
トだ。宝石箱に収まったラクダを模ったいかにもセレブな国の製品である。

もともとラクダはドバイの街中にはいなかったし、今も特定の場所にしかみられない。
1962年(昭和37年)僕が初めてドバイを訪れた時、住民はロバに乗って生活して
いたが、ラクダは砂漠の中の遊牧民しか飼育していなかった。今のドバイは高さ10
00㍍に近い豪華なビルが建ち、一泊数万円もするホテルが林立しているが、48年
前は二階建ての12室の「エアラインズ・ホテル」しかなかった。

頂いたチョコレート、珍しいので暫く飾っていたが、賞味期限もあるので老妻と半分づ
つ割って有難く食べた。もともと味には無頓着な僕には特に変った味ではなかったが、
アラビアの砂漠に行ったことがない老妻は"月の砂漠を行く”あのラクダの列を想像し
たのか、ロマンティックな味だと言った。

ラクダ・ミルク・チョコレートの箱の裏面の成分表には、全ラクダ・ミルク,砂糖、ココア、
マカデミア・ナット、蜂蜜、バニラなどと記されていた。ラクダ・ミルクに抵抗はあるが、
これまでお土産といえば、なつめやしだけだったので、話題性も手伝ってドバイのお
土産としては面白い。