「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          83歳のプロ野球解説者

2010-05-17 05:31:44 | Weblog
先日ヤクルトとソフトバンクのセパ交流試合のナイター中継をラジオで聞いていたら
解説者の関根潤三氏(83)の懐かしい声が流れてきた。関根さんは僕とほぼ同世
代で、法政大学からプロの近鉄パールズ(こういう球団もあった!)に入り、投手で
四番打者として活躍した。投手で50勝、打者で1000本安打した選手はプロ野球
記録だそうである。

昭和24年10月、マッカサー連合軍司令官の招待で、当時サンフランシスコにあった
シールズというAAAのチームが来日、読売巨人軍など日本のプロ球団と試合をした
が、どこも力が違い歯がたたなかった。が、最後にエギジビジョンとして東京六大学
チームと試合した。これも4対3で負けはしたものの延長13回まで持ち込む好試合で
あった。この時好投したのが関根潤三さんだった。

当時僕は大学1年だったが、級友の中には後楽園球場でコーラー売りのアルバイトを
したのを覚えている。コーラが国内で売られたのは、この時が初めてである。僕も一本
買って飲んだが、薬くさくてあまり美味しいとは思わなかった。もう60年も前、まだGI
(占領軍の兵隊)が銀座の街角にたむろしていた時代だ。

こんな時代にサンフランシスコ・シールズ相手にプレーした関根投手が、いまなお現役
の野球解説者をされているのは驚きである。政治家では困ることがあるが、その道を極
めた方だ。いつまでも元気で活躍されることを祈っている。