「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          放鳥されたトキの繁殖

2010-05-12 06:34:15 | Weblog
連休前、隣家の室外器の上の軒下に出入りしていた野鳥のアオジのペアが、このと
ころ、いっこうに姿を見せなくなった。昨年6月、この軒下で巣作りに成功し、雛と一緒
に巣立っていった。今年もこのアオジ一家が巣を忘れずに戻ってきたものと喜んでいた
のだがー。

新聞で佐渡市に放鳥されたトキのカップルが巣作りし抱卵していたが、ちょっと巣を開
けている間にカラスに襲われ繁殖に失敗した、と伝えていた。やはり人工飼育された鳥
は、自然界になじめず弱いのであろうか。4月にも別のカップルが同じように失敗して
いるとのことだ。

隣家に飛来してきたアオジの場合はカラスに襲われた形跡はない。しいてあげれば昨
年巣作りした隣家の居住者が変ったことだ。昨年は夫婦二人だけで、室外器を使用して
いなかったが、今年は、子どもがいて時々、エアコンをまわす音がしている。その環境
の変化をめざとく察知したのであろうかー。

トキが繁殖に失敗したことについて、鳥類学者の方がテレビで、放鳥されたトキは自然界
になれておらず、この失敗を学習したことにより、次回は安全な場所を選ぶことになろうと
いわれていた。やはり、人工飼育された鳥は自然界への学習不足なのだ。変なこじつけ
連想になるが、過保護に教育された人間の中にも、実社会についての学習不足から非常
識、無知な者がいるということを思い出した。