「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ♭ バラが咲いた バラが咲いた

2010-05-18 05:43:38 | Weblog
        ♭ バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが
           淋しかった僕の庭に バラが咲いた
          たった一つ咲いたバラ 小さなバラで
            淋しかった僕の庭が明るくなった
               (作詞作曲 浜口庫之助)

淋しかった庭に咲いバラは僕の庭ではなく、隣家の庭(写真)だが、真っ赤なバラだけで
はなく、白いバラ、黄色のバラも咲き始め、道行く人の目を楽しませてくれている。

昔、学校で習った「徒然草」だっただろうか家のたたずまいから住人の気持が忖度できる
という文があった。地価の高い東京では、建築基準いっぱいに家を建て,隣家のように余
裕のある庭を持つ家は少なくなってきた。

「♭バラが咲いた」(唄マイク真木)が流行したのは、昭和41年であった。僕はこの年は海
外勤務だったが、何故かこの歌を知っている。歌詞がやさしくメロディもフォーク調で唄いや
すいからであろう。時代は東京五輪が終り高度成長に入った頃であった。東京ではそろそ
ろ光化学スモッグが問題視され、我が家では小学生の長男が小児喘息で病院通いをして
いた。この歌は、こんな時代背景の中で、人々の自然への憧れの気持ちの表現なのかもし
れない。もうあれから40余年の歳月が流れている。