「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

皇室とご養蚕 文化遺産「富岡製糸場」

2014-05-05 05:35:18 | Weblog
皇后陛下が今年も皇居内にある「紅葉山ご養蚕所」で蚕を繭にする作業を始められた(産経新聞皇室ウィクリー)。皇室でのご養蚕は古くは「日本書紀」にも記載があるそうだが、皇居内での本格的な養蚕は、明治維新後、国をあげて養蚕を国家事業として取り組もうと、明治天皇の皇后、昭憲皇太后が始められた。

今回ユネスコの「世界文化遺産」として登録が確実となった富岡製糸場も皇室とゆかりがあるそうだ。明治天皇は明治6年、前年出来たばかりの富岡製糸場視察されている。現在の天皇陛下も平成23年、ご覧になっている。

僕ら東京生まれ、東京育ちの人間にとって養蚕は縁がないが、昭和16年、国民学校の理科の宿題で家庭で蚕を飼った。学校から蚕を貰い、これを木箱に入れて育て繭にした。今でも覚えているのは、家のまわりに桑の木がなく、母親に連れれて目黒の不動尊近くにあった林業試験場まで貰いに行ったことだ。当時、地方ではまだ養蚕が盛んで、祖先の地、埼玉県深谷の家では、二階の広い部屋で本格的に蚕を飼育していた。

都会の人間にとって、養蚕はこんな程度の関わりあいしかないが、後年、戦後になってからだが、長野県岡谷へ座繰り製糸を取材に出かけた。多分、まだ手作業の製糸が行われていて珍しい、ということだったと思う。今はどうなのだろうか。富岡製糸場のユネスコ文化遺産登録を機会に、日本の伝統的な座繰り製糸など昔ながらの伝統技術も後世に伝えて貰いたいものだ。