内閣府が35歳から64歳の現役世代に老後の生活の生活についてアンケート調査したところ、経済的に不安を感じている人が全体の66.9パーセント、健康に不安を感じている人が72パーセントもいた、と新聞が報じていた。超高齢化時代が、すぐ目の前にやってくるというのに、この数字は、ある意味でショックだ。これでは日本の将来はバラ色には描けない。
この調査を見て驚いたのは、一番働き盛りの40-44歳代が、老後の経済的備えについて、”かなり足りない”が63.6パーセント、”少し足りない”が10・8パーセントで、合計すると74.4パーセントと、全世代を通じて最も多いことだ。老後の健康についても全世代を通じての調査だが、”時々不安を感じている”が49.8パーセント、常に感じている”が23.1パーセントもいることだ。どうみても僕には異常に映る。
自分の事で恐縮だが、40年前の40歳前後の時を振り返ると、僕は仕事で忙しく、老後のことなど考える余裕はなかった。いわんや老後の健康などまったく思いもしなかった。とくに僕の場合は40歳の時、父が84歳で死亡、そして41歳の時、転職と転勤が一度にやってきた。とても老後の設計など考えも及ばなかった。しかし、周囲の勧めで、転勤を機会に自分の住んでいた家を、銀行からの借金でアパートに改造して人に貸した。これが老後の生活に役立つとは、その時点ではあまり思わなかったのだが。
50歳の時、僕は定年を前に勤めを辞めている。当時はまだ55歳定年制であり、生活基盤のない北海道で老後を送る自信がなかったからだ。次の就職先もなく不安だったが、最低限アパート収入があるからと家族を説得して故郷の東京に帰った。この時点では、老後の設計を考え、厚生年金の額がいくらになるかは調べていた。幸い、東京での勤め先があり、65歳まで働けることが出来た。収入は半減したが、結果的には自分の好きなことができ、老後の生活に役立っている。人間、運不運はあるが、僕の経験では、老後の設計は早めに考え、熟慮の上での決断が必要のようだ。
この調査を見て驚いたのは、一番働き盛りの40-44歳代が、老後の経済的備えについて、”かなり足りない”が63.6パーセント、”少し足りない”が10・8パーセントで、合計すると74.4パーセントと、全世代を通じて最も多いことだ。老後の健康についても全世代を通じての調査だが、”時々不安を感じている”が49.8パーセント、常に感じている”が23.1パーセントもいることだ。どうみても僕には異常に映る。
自分の事で恐縮だが、40年前の40歳前後の時を振り返ると、僕は仕事で忙しく、老後のことなど考える余裕はなかった。いわんや老後の健康などまったく思いもしなかった。とくに僕の場合は40歳の時、父が84歳で死亡、そして41歳の時、転職と転勤が一度にやってきた。とても老後の設計など考えも及ばなかった。しかし、周囲の勧めで、転勤を機会に自分の住んでいた家を、銀行からの借金でアパートに改造して人に貸した。これが老後の生活に役立つとは、その時点ではあまり思わなかったのだが。
50歳の時、僕は定年を前に勤めを辞めている。当時はまだ55歳定年制であり、生活基盤のない北海道で老後を送る自信がなかったからだ。次の就職先もなく不安だったが、最低限アパート収入があるからと家族を説得して故郷の東京に帰った。この時点では、老後の設計を考え、厚生年金の額がいくらになるかは調べていた。幸い、東京での勤め先があり、65歳まで働けることが出来た。収入は半減したが、結果的には自分の好きなことができ、老後の生活に役立っている。人間、運不運はあるが、僕の経験では、老後の設計は早めに考え、熟慮の上での決断が必要のようだ。