WHO(世界保健機関)の2014年版「世界保健統計」によると、男女併せた日本人の平均寿命は84歳で、前年に引続き世界一だという。女性が87.0歳、男性80.0歳で、男女あわせると世界一となるとのこと。”ご同慶の至り”といいたいが、この種の世界一統計を見るたびに、果たしてこれが”ご同慶”なのかどうか疑問になる。
一昨年秋、僕は杖をつきつき8日間,シンガポールとインドネシアを独り旅してきた。帰国後その印象をブログに書いたが、その一つは両国ともバリアフリーなど”老人インフラ”が、日本に比べてはるかに遅れていたことだった。これについて僕は誇りに思ったが、一方、日本に比べて、地元の人たちが日本に比べて老人に対してとても親切なのに感心した。
先日、東京の若年性認知症の女性(67)が、徘徊から行方不明になり、7年ぶりに70キロも離れた群馬県館林で発見された。女性の夫は妻が行方不明の直後、警察に届け出し、警察も全国に手配したが、認知症の女性の言った名前が間違っていたこともあって発見できなかった。保護願いにはご本人の写真まで添えられていたというのに、どこか間違っている。それは、最近の日本人の心の問題ではないかと思う。
たしかに東京のような大都市の地下鉄の駅は、エスカレーターも整備され高齢者にも利用されやすくなっている。道路もバリアーフリーで安全だ。しかし、依然として老人優先席に、若者が大股を広げて占領し、年寄りが来ても立とうとしない。シンガポールの地下鉄では、僕が乗車したら一斉に乗客が立って僕に席を譲ってくれた。館林の老人施設では親切に7年間、女性を保護してきたそうだが、今一つ、心があれば、もう少し早く女性の身元は判明したに違いない。
一昨年秋、僕は杖をつきつき8日間,シンガポールとインドネシアを独り旅してきた。帰国後その印象をブログに書いたが、その一つは両国ともバリアフリーなど”老人インフラ”が、日本に比べてはるかに遅れていたことだった。これについて僕は誇りに思ったが、一方、日本に比べて、地元の人たちが日本に比べて老人に対してとても親切なのに感心した。
先日、東京の若年性認知症の女性(67)が、徘徊から行方不明になり、7年ぶりに70キロも離れた群馬県館林で発見された。女性の夫は妻が行方不明の直後、警察に届け出し、警察も全国に手配したが、認知症の女性の言った名前が間違っていたこともあって発見できなかった。保護願いにはご本人の写真まで添えられていたというのに、どこか間違っている。それは、最近の日本人の心の問題ではないかと思う。
たしかに東京のような大都市の地下鉄の駅は、エスカレーターも整備され高齢者にも利用されやすくなっている。道路もバリアーフリーで安全だ。しかし、依然として老人優先席に、若者が大股を広げて占領し、年寄りが来ても立とうとしない。シンガポールの地下鉄では、僕が乗車したら一斉に乗客が立って僕に席を譲ってくれた。館林の老人施設では親切に7年間、女性を保護してきたそうだが、今一つ、心があれば、もう少し早く女性の身元は判明したに違いない。