「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小池百合子都知事のボキャブラリー

2016-08-06 05:49:01 | 2012・1・1
小池百合子都知事の就任後初の定例記者会見を昨日テレビで見た。就任後僅か5日目の知事とは思えぬ堂々たるものだった。選挙戦以来マスコミへの露出度が高いので、改めて彼女の使う日本語を通じて幾つか気の付いた点を列挙してみた。

(手打ち式 撃ちかた止め)記者会見で(自民党都連幹部の辞任について)”これで手打ち式は終わりましたね”と問われ、”私どもはヤクザではありません”と答えていた。自民党幹事長が”撃ちかた止め”といったかどうかについて無言で不快感を示していた。

(ダイバー.シテイ)東京大改革三つの方針として三つの”シテイ”、「セーフ.シテイ」「スマート.シテイ」「ダイバー.シテイ」をあげている。”シテイ”のゴロ合わせなのだが、「ダイバ―.シテイ」という英語はない。ダイバーシテイ(diversity)=多種多用=を無理してひっかけたものだが、diversityそのものが日本人には、あまりなじみのない英語だ。

(前広)前後関係は忘れたが、知事は問題を”前広に”見当すると述べていたが、前広に”は役所言葉でお役人には解るが、社会で一般的には使用されていない。”前広に”は一つの問題を提案するには、出来るだけ早く多数の人に知らせよ、つまり、根回しせよという意味だが、日常的には使用されていない、

小池知事は経歴から見て国際派で、マナーは世界的に通用するが、知事の表敬の挨拶に”相手(小池知事)が手を出してきたから手を出したといっていうような国際マナー(女性に対して男性から握手を求めてはいけない)知らずの都議を相手に仕事されるのだから大変である。時にはハンカチを雑巾に使用してもよい。しかし、独りよがりの横文字の使用は止めた方がよい。