「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「原爆の日」「リオ五輪」に平和の有り難さを想う

2016-08-07 05:37:31 | 2012・1・1
リオジャネイロの五輪の開幕式をテレビで見て、改めて平和の喜びを噛みしめた。世界204か国と地域選手たちがそれぞれの国旗を先頭に華やかな衣装をまとい行進する姿は見事だ。内戦で戦火がたえないシリア、イラク、イエメンなど中東の国ぐにも、一つの中国を主張している中国もスポーツの世界は別。香港、台湾の選手団がそれぞれ別のユニフォームを着て堂々と行進していた。

五輪開幕式に先立って広島の71回目の平和記念式典のテレビ実況を見て、昭和20年8月6日午前8時15分、原爆が投下され、一瞬にして16万人の尊い人命が失われた惨事に想いを馳せた。あの時代には世界中がスポーツを楽しむどころではなかった。

改まって僕が子供だった1940年代の五輪大会を振り返ってみた。本来なら12回(1940年)13回大会(1944年)14大会(1948年)あったはずだが、実際に開かれたのは戦後の14回だけ。わが国は12回大会の開催国(東京)だったが、戦時のため開催を辞退、13回大会のロンドンも戦火で開催が出来なかった。さらに14回大会(ロンドン)はIOC(国際五輪委員会)から除名を受けていて参加していない。つまり、1920年代後半から30年代生まれの日本人は、青年時に五輪に参加が少ない世代なのだ。

戦後、五輪大会は政治問題がからみ20回モスクワ大会(1980年)のようなことがあったが、今回のリオ大会も事前には開催が危ぶまれたが、順調に進行している。2020年東京大会も平和裏に開催できることを願っている、