「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

真夏日が13日しかなかった75年前の東京の7月

2016-08-25 05:21:24 | 2012・1・1
「残暑お見舞い申し上げます」-台風一過の東京は今まさにこの挨拶がピタリである。この残暑の中、昨日理髪店に出かけたら、珍しく子供が頭の毛を刈りに来ていた。店主の話では、来週から東京では公立学校の新学期が始まるのだという。戦前、僕が小学校だった時は、夏休みは7月21日から8月31日までと決まっていたが、最近は季節の変動で期間も変わってきたのであろうかー。

インターネット情報によると、今年の7月の気温は世界的規模で観測史上最も暑かった。これは米国のNASA(航空宇宙局)とNOAN(海軍広域監視センタ―)の合同観測のデーターによるもので、20世紀の平均気温に比べて0.80℃高温とのことだ。そういっても実感がないが、今年の7月の東京の気温は、30℃を超える真夏日が14日、35℃以上の猛暑日が2日もあったが,たまたま手元にあった75年前、昭和16年7月は、冷夏だったこともあり、真夏日は13日、猛暑日は1日もなかった。

8月に入っても東京の暑さは収まらず、真夏日が21日も続いている。ネットの天気予報によると、今日の最高気温は31℃、熱中度指数赤(危険度)一つ。明日は32℃、赤二つである。昔の軍歌流で言えば、”いつまで続くぬかるみぞ”の暑さである。うんざりするが、昨夕、隣家の庭から夏の終わりを告げるツクツクボウシの蝉の鳴き声が聞こえてきた。あと数週の辛抱だと秋の到来を待ちながら80代の老夫婦二人はじーつと家の中に身を潜めている。