「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"想い出”がなかった欽ちゃん司会の今年の「思い出のメロデイ」

2016-08-28 06:22:06 | 2012・1・1
欽ちゃんこと萩本欽一司会の第48回「思い出のメロデイ」を昨夜、前半はテレビで後半はラジオで聞いていたが、そのうち眠りについてしまった。司会に1970年―80年、テレビの黄金時代、民放バラエテイ番組で大活躍した欽ちゃんと、今話題の朝ドラ「とと姉ちゃん」主演の高畠充希を配し、それぞれ好演していたが、欽ちゃんのキャラクターが大きすぎて、番組自体が時代を越えた”想い出”の歌番組でがなく、欽ちゃん時代の思い出色が強かった。

昭和44年に始まった、この番組は”夏の紅白”と呼ばれるほどの歌番組で,逝く夏のこの時期に昭和大正の歌謡曲や懐メロを、かってのスター歌手を登場させ歌って貰うのが趣意だった。昨年の番組でも出演者、観客全体が、戦後日本の代表曲である「リンゴの歌」を全員で歌っったり、「ミカンの花咲く丘」、「岸壁の母」など昭和全域の歌が歌われた。

今年は水前寺清子の「365日のマーチ」で始まったが全体のトーンが欽ちゃんにこだわりすぎ、1970-80年の歌が多かった。自分の私事になって恐縮だが、僕は1969年から80年まで、地方の民放に勤務していて、欽ちゃん番組の視聴率に一喜一憂した思い出がある。それだけに欽ちゃん番組にも思い出はあるが、当時の民放の「スた誕」とか「夜スた」で歌われた歌にはあまり想い出はない。

番組で紹介される歌は、視聴者の要望に応えてのもだそうだが、僕と同じ80歳半ば過ぎの世代は少数派になってきた。欽ちゃん番組以前の歌に想い出のある世代は少なくなってきた。エノケン、ロッパまではいかなくとも、戦後、トニー谷、大宮デンスケ時代もあった、あの時代の歌も年に一回ぐらい聞きたい世代もまだ残っている。