「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

何故多発するのか少年同士の残虐殺人事件

2016-08-27 07:39:34 | 2012・1・1
埼玉県吉見町に住む16歳の少年が、遊び仲間の中学生3人を含む4人に、近くを流れる都幾(とき)川の河川敷に呼び出され溺死させられ、遺体を河川敷に埋められた。子供とは思えぬ残虐さだ。昨年2月にも当時、中学1年生だった少年が川崎市の多摩川の河川敷で、同じ遊び仲間の二人から同じような暴行を受け殺された事件があった。

少年犯罪については素人だが、この年代の少年は大人への”背伸び”なのだろうか、暴力を行使したがる。僕がこの年齢だったのは戦争中だったが、今、思い出してみると、動員された工場内で、ほぼ同じ年齢の養成工と毎日のようにケンカをしたり、仲間へのリンチまがいも多発、護身用に旋盤とやすりでナイフを作っていた者もいた。しかし、最近のような人を殺す事件はなかったが。

今回の事件で、不思議に思うのは、同じ学校の友人ではなく、遊び場などで知り合った仲間同士で、ケータイなどを通じて遊びの打ち合わせをしていることだ。電話もあまりなかった時代の僕らの時代とは違う。多分、仲間同士の付き合いの度合いも昔に比べて薄いに違いない。それに、学校に行っているのかどうか判らない少年が多すぎる事だ。家庭での関与はどうなっているのか。

一番、僕が心配するのは犯罪の残虐性だ。抵抗の出来ない少年を集団で殴ったり蹴ったりし、あげくは顔を川の水につけて”溺死”させ、さらに遺体を河川敷に埋める犯罪手法は、昔の日本人にはなかった。警察で取り調べる一方、犯罪心理学の専門家の先生方を呼んで分析して頂きたい。