「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

話題にならなかったが、楽しかった今年の高校野球

2016-08-22 06:03:52 | 2012・1・1
リオの五輪の蔭に隠れて、今年の高校野球はあまり話題にならなかったが、栃木の作新学院が見事、北海道の北海高校を破り7対1で快勝した。昭和37年(1962年)の春夏連続優勝いらい54年ぶりだという。おめでとう。半世紀ぶりの優勝なのに、わが家で購読している新聞は、1面だが、小さな囲み記事で”作新V 甲子園 54年ぶり”と冷たい扱いだ。

現役時代、転勤、転職が多かった僕にとって、毎夏、高校野球は応援校が6校あって忙しい、学校を出て最初に赴任して1年いた長野県、ついで転職で2年いた福島県とその後、10年間在任していた北海道(2地域)と生まれ故郷の東京(2地域)である。今年はこの6校のうち、南北海道の北海高校が決勝戦まで残り、北北海道のクラーク国際高も、取材で何回か行ったことがる深川市だけに特に熱が入った。また西東京の八王子高も、退職後一時(5年間)くらしたことがあり、例年より親しみを感じ応援した。

80歳半ばを過ぎたこの年齢になると、やたらと過ぎし”こしかた”が懐かしくなる。サラリーマンには転勤はつきものといえ、やはり現役時代は嫌なもので、何回か単身赴任の悲哀も味わった。しかし、この齢になり振り返ってみると、知らない土地で、見知らぬ人と知り合い仕事が出来たのは幸せだった。高校野球のテレビ応援観戦は、その過去の想い出を蘇みがえらせる、よすがにもなり楽しい。それにしても作新の優勝が半世紀ぶりとは驚いた。つい、この間のことと感じるのだが。