「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

五輪選手の”賞味きれ”と”消費期限”

2016-08-12 06:34:10 | 2012・1・1
リオ五輪の日本選手の活躍が目覚ましい。朝起きてテレビでその活躍を見るのが楽しい。大会7日目でメダルの獲得数は金7、銀2.銅13、合計22個、すでに金メダルでは前回のロンドン大会の7個と同じ数。これからもメダルが期待できる競技が残っている。連日、真夏日が続く暑さの中、僕は外出をあきらめ、じーっと五輪をテレビで日本選手を応援している。

日本選手の活躍とは裏腹にネットに韓国選手のゴッシプが載っていた。北京五輪の水泳自由形400Mで金メダルを取った選手が、リオ大会にも参加、すでに3種目に出場したが、いずれも予選落ち、このため体調不良を理由に、エントリーしていた残る1500メートル出場をキャンセル帰国したという。この選手は、ドーピングで国際水連から出場禁止になっていたが、禁止令が解け、リオ大会に土下座して出場を乞い、参加したのだという。いくら人材難とはいえ、こんな選手代表に選び、短距離から長距離まで4種目に出場させるとは日本では考えらない。

五輪は4年に1回の開催である。開催年に絶好調期がくればよいが、いつまでもそれが続くわけではない。戦後すぐの時代、世界記録を次々と塗り替え”世界のトビウオ”と言われた水泳の古橋広之進さん(故人)も戦後復活したヘルシンキ五輪では8位に終わっている。韓国選手に同情するとすれば、金メダルを獲った北京五輪から8年も経っている。過去の栄光だけで、選ばれたのか、土下座までして出場を懇願したのを受け入れたのかか判らないが、選手寿命には”旬”がある。代表の選出に当たっては、選手の”旬”を考慮したほうがよい。

関連で、背泳決勝で2回連続メダルを獲れなかった入江陵介選手が”賞味期限は切れていた”が”消費期限は切れていない”と言っていたが、その通りだ。