「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「南北会談」北の変わり身の変化はなになのか

2018-03-08 06:28:10 | 2012・1・1
昨日の新聞に金正恩北朝鮮労働党委員長が訪朝した韓国の文在寅大統領の特使とニコヤカに握手している写真(韓国大統領府提供)が載っていた。金正恩委員長の顏に微笑みが見え、心なしか安堵感さえ感じられるように僕には見えた。韓国側の発表によれば、特使と金正恩氏との会談は”満足のゆく”もので、南北の首脳会談が4月末に板門店の韓国側の建物で行われる。北側は米国と対話する用意がある。南北対話中は核実験やミサイルを飛ばしたりしない―などなどである。

たった100日ほど前の昨年11月北朝鮮はICBM(大陸間弾道弾)実験を行い武力を誇示したばかりである。それが平昌五輪をきっかけに選手団まで送り、一挙に和平路線に切り替えた。テレビでフランンスの報道番組を見ていたら、解説者が、早くも南北間の統一が実現するかのような話をしていた。過去の南北の和平交渉を見れば、そんなに一朝一夕で統一が実現できるわけはない。

しかし、北朝鮮側に政策の変化が見えてきたのは事実だ。わが国とって半島の和平には異論がないし、核.ミサイル実験の停止は歓迎するところだ、この北側の変わり身の変化には今一つ信用できない、変わり身の類語、連想語には不誠実、無節操、無責任、身勝手、ちゃらんぽらんなどがある。会談の写真にみえる微笑は何を意味するのか。国連安保理決議による、世界各国からの制裁措置が浸透してきたのであろうか。金正恩委員長の顏には、南からの話し合い提案が救いの手に見えたのではないか。

いずれにせよ、わが国としては慎重に今後の去就を見守らなければない。国家間の約束事を守らない半島の人たちである。