「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

震災から7年目に達成した帝都復興祭

2018-03-12 06:39:50 | 2012・1・1
東日本大震災から7年目の昨日、政府主催の追悼式が東京の国立劇場で催され、秋篠宮夫妻も列席された。今朝の新聞は被災地をはじめとする震災関連の追悼記事で一杯である。僕も7年前、東京で体験したあの強い揺れと、そのあと東北沿岸を襲った大津波、福島原発事故など、すさまじいテレビ画面を食い入るように見たことが、昨日の出来事のように想い出される。

あれから7年である。学校の卒業行事で東京ディズニ-ランドに行っていた当時中学3年生の孫が大学生である。僕自身についていえば、この7年間に二度にわたる大腸ガン手術など4回も入院生活を経験している。確実に歳月は流れており、テレビの画面をみると、被災地の復興も進んでいる、しかし、一方では依然として7万2千人が避難生活を送っている。

今、震災というと東日本大震災のことを言うが、僕ら昭和1ケタ世代は、今でも大正12年(1923年)9月1日の関東大震災のことをいう。子供だった頃、僕の家にも関東大震災の写真帖があり、それに混じって「帝都復興祭」の写真ブックもあった。その華やかな復興祭の催しが今でも印象に残っているが数年前、都内の震災関連の施設に寄贈してしまった。

昨日の7年目の追悼式の機会に「帝都復興祭」は何時だったか調べてみたら昭和5年(1930年)3月24日に行われていた。関東大震災から7年目なのである。もちろん、東日本大震災とは津波などの規模、原発事故など違うが、7面目で復興は達成できていた。安倍総理は機能の追悼式で”国民へのことば」を発表していたが、追悼より実行、もっと復興へスピード感が欲しい気がするのだが。
(写真は関東大地震写真帖 倒壊した12階建て陵雲閣)