「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

改竄(かいざん)か書き直しか 森友文書の疑惑

2018-03-14 06:21:04 | 2012・1・1
新聞紙面の活字に「改竄」という難解な活字が踊っている。竄の字は書いてみろと言われてもかけない。中国の古典「晋書.阮籍伝」に出てくる言葉で、もともとは詩文の語句を改めたり、別の字句を新たに入れたりする意味だったが、今は悪用する目的な場合が多い(三省堂慣用句ことわざ辞典)

今回の森友文書は、新聞によっては”書き直し”の字句を使っているが、改竄の方がピタリとする。改竄の報は朝日新聞のスクープだという。正直言って森友問題は、昨年、当事者の籠池理事長夫妻の詐欺罪逮捕によって事件は一件落着したかのような印象を社会に与えていた。改竄が昨年2月から4月にかけて国会での籠池理事長喚問の時期にあわせて行われていたという。

改めて、当時の小ブログを読み直しながら当時を思い出してみたが、何故か証人として呼ばれた財務省の佐川理財局長の顏が浮かんでくる。全く無表情の顏で”お答えします”の常套句で始る答弁は、ある意味では同情したものだが、事前に改竄された文書による答弁だったのである。佐川局長が何故こんな芝居をしたのか、自身の判断によるものだろうか。

改竄に関係がるのだろうか。財務省出先の近畿財務局の事件担当者が自殺している。罪な話である。やはり野党が強く要求しているように佐川局長の国会召喚は当然である。それより、事の重要性からみて、麻生財務大臣は即刻辞任し、場合によっては内角も解散すべきだ。さもなければ、安倍総理自身の疑惑も晴れない