東京の桜は例年より7日も早く24日、満開宣言が出ているが、わが家近くの呑川緑道(目黒区)は8分から9分咲きといったところだ。最近すっかり有名になった目黒川と違って、こちらは住宅街の中とあって、日曜日なのにお花見の人は少ない。ベンチもなく道行く人がカメラに収めるぐらいで、もったいない。
緑道(暗渠)から少し入った小道のマンションの庭に紫色した木蓮の木があり、こちらは盛りを過ぎて散り始めてきた。桜はパツと咲き、パっと散る、その姿が大和魂だと言われた時代があったが、木蓮の花言葉は”持続性”、開花して長い間、人々の目を楽しませてくれる。人生、80歳半ばをすぎて、やはり、一回限りの人生”である。桜の短い華やかさもよいが、多少老醜はあっても木蓮の持続性もよいと思うようになった。