「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”在宅介護予備軍"

2018-07-01 06:40:34 | 2012・1・1
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光陰矢のごとし”。今日から早や7月。1年の半分が過ぎ去ったのだ。僕が住む東京首都圏は一昨日、まだ6月だというのに梅雨明け宣言された。そして、それを待つかのように、昨日の都心は32℃の真夏日であった。隣家の紫陽花もこの暑さに何か先へ進むのをためらっている感じだ。(写真)

この暑さの中、僕が運動のため外出すると言ったら、同じ屋根の下に住む娘婿が、車で隣の区の大型スーパーへ老妻二人を連れて行ってくれた。聞くとそのスーパーの近くには、現役時代の仲間の家がある。1年に1回のOB回しか会っていないし、奥方が施設に入られていると聞いたのでお見舞い方々突然で失礼だったが訪問した。顔を見るだけで帰る予定だったが、ご家族の勧めもあって1時間ほど懇談した。友人は89歳で元気で、話によれば、毎日、晩酌をし、僕と違って国の介護も支援も受けていない。しかし 彼は現役時代、単身赴任の経験がなく自分で食事も洗濯もできない。同居の息子さん夫妻がいなければダメな”在宅介護予備軍”である。

頼みついでに、近くに住む70年来の竹馬の友の家にも顔を出した。こちらは4月に会ったばかりだが、元気な彼が奥方に付き添われて通院したと聞き、これもご機嫌伺いだった。彼も88歳、ご夫婦二人の生活、介護も支援も受けていないが、やはり,"在宅介護予備軍”である。幸い、サポターターによる自宅訪問介護支援も通園(デイ)サービスも受けていない。先日、テレビで北欧では高齢者には、毎月外出交通費の援助があると紹介していた。とかく老人は”閉じこもり勝ちである。”在宅介護予備軍”にとって、こう言った制度があればよいのだが。現状の制度下では考えられない。