「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

驚くタイ.少年サッカー.チームの生命力

2018-07-04 05:34:17 | 2012・1・1
タイ北部のチェンライ県で、サッカー.チーム12人がコーチとともに洞窟に迷い込んだが不明9日後、無事発見された。少年たちは洪水で水ましされた洞窟内に取り残され見つかったのは入り口から2.5キロも奥地だった。この間、少年たちは水だけで生活していたという。信じられない。奇跡としか言えない。

僕はこの話を聞き、昔子供のころ読んだフランスの作家、ジエール.ヴェルネの「15少年漂流記」を想い起こした。確か米英仏3か国の少年がニュージランド沖の無人島に漂着、発見されるまで2年間、洞窟内で暮らす話だった。百年以上前に書かれた小説だが、子供たちの冒険心を誘い面白かった。

僕の少年時代は戦争中だったが、まだ東京でも冒険心を誘う遊び場があった。省線(JR)五反田駅近くの鉄道官舎の裏山には、横穴があり、ここが”兵隊ごっこ”の場所であった。近くを流れる目黒川の下水道の奥深く入って遊んだこともあった。今考えれば危険なことだった。

東京は今やコンクリートジャングルと化した。戦前どこにでもあった”原っぱ”などない。冒険心があってもそれを満足させる場所はない。まだ7月に入ったばかりなのに、真夏日が9日も続き39年ぶりの記録だという。これでは、冒険心どころではない。子供たちは”熱中症にかかるから”と親から外出を禁じられる。それにしても、タイ少年たちの生命力はたいしたものだ。そして、10日間も、少年たちを無事統率したコーチの指導力は称賛に値する。