「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

大東亜戦争発端の昭和12年7月7日 盧溝橋事件の記憶

2018-07-08 04:51:35 | 2012・1・1
昭和12年(1937年)7月7日は支那(日支)事変の発端となった盧溝橋事件の起きた日だ。大東亜戦争勃発直後の16年12月12日,東條英機内閣は閣議決定で”(この戦争は)支那事変まで含めて大東亜戦争と呼ぶ"と決めている。これにならえば、大東亜戦争は81年前の昨日、7月7日、北京郊外盧溝橋の日本軍夜間演習地へ撃ち込まれた支那軍の一発の砲弾で始まった。

当時小学校1年生だった僕は、支那事変そのものについは、はっきりと覚えているが、盧溝橋事件当日の記憶がない。後年、不思議に思い調べてみたら当時毎日のように日支間に小競り合いがあり、8日の亡父の日記も”盧溝橋で日支兵間の衝突”と簡単に書いておリ、11日の日記には”再衝突あるが、和平交渉”と書いており、子供だけでなく、大人も盧溝橋の一発が世界戦争になるとは誰も思わなかったに違いない。

最近、テレビを見ていても若い芸人たちの”笑い”についていけなくなった。一方、老人向けのラジオ深夜まで面白くなくなてきた。理由は自分が年を取りすぎたからである。総務省統計局の平成29年のHPによると、75歳以上の後期高齢者の日本人全体の比率は11.1%に過ぎないのである。そのうち、盧溝橋事件の記憶があるのはなん%いるだろうか。

福田(康)元首相が、先日「南京虐殺博物館」を訪れ、中国メデイアによると、日本人は過去の歴史を勉強すべきだと語ったという。 福田元総理は昭和11年生まれ、盧溝橋事件も”南京虐殺”も記憶にない。