「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「海の日」はハッピー.マンデイに固定すべきだ

2018-07-17 05:45:41 | 2012・1・1
昨日は7月の第3月曜日、「海の日」の国民の祝日であった。といっても、心から〝海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を祈願した”(祝日法)日本人はあまりいないのではないか。3日続きの連休を利用して「海」だけでなく「山」にも遊びに出かけた者が多いに違いない。わが家でも孫の一人が海外旅行から帰国した。

この「海の日」を2020年の東京五輪パラリンピックの年に限り、開会式前日の23日に移行するらしい。理由は交通渋滞の緩和のようだが、今一つ僕には説得力がない。そして、さらに分からないのは、この反対者に対して、妥協案として「海の日」を昔通り7月20日に固定しようというものだ。「海の日」が7月20日に決まったのは、それなりの理由があってのこと。それを押し切って第3月曜日に変更したのは、国民にとってさらなるメリットがあると国会が判断したからだ。

戦前、東京の小学校の通信簿の学校暦には、夏期休業自7月21日至8月31日。冬期自12月25日至1月7日、学期末3月26日至31日、靖国神社例祭4月30日、11月23日、鎮守祭10月3日と記述してあった。祝日もすべて固定しており、四大節、元旦(1月1日)、紀元節(2月11日)天長節(4月29日)明治節(11月3日)には学校で式がり、祝日を祝った。

調べてみたら、戦前の祝日は皇室の行事が多く、年間10日あった。四大節のほかは、庶民にとっては、たんなる休日にすぎなかったが、子供にとtっては紅白の餅を貰える日として想い出深い。今、日本の祝日は合計13日あるが、国民的な行事はいくつあるだろうか。とくにハッピー.マンデイ法が導入されて以来、なんの祝日か分からなくなってきた。しかし、一度、国会で決まったものだ。安易にご都合主義で変えるべきではない。