外国人就労者の受け入れ拡大に伴い、実習生を送り出す国の現状はどうなのか。その歴史も古く数も多いインドネシアについて現地の日本語紙「じゃかるた」新聞が連載記事(4月4日)”実習生 人間改造(上)「バカヤロ」「スミマセン」”の中で一つの問題を提起している。
インドネシアから日本への実習生送り出し制度の歴史は古く平成4年からアイム.ジャパン(中小企業国際人材育成事業団)という団体がインドネシア労働省と合意の下で、ほぼ独占的に実習生を派遣しているが、発足時から問題含みで、僕は平成13年1月号の雑誌「月曜評論」(廃刊)の中で”アイム.ジャパンが日イ友好を破壊”という記事で、失踪者が続出していたアイム.ジャパンを強く批判している。
あれから十星霜、実習生制度も改善されたと思っていたがそうえもないらしい。今回の「バカヤロ」騒動の発端はアイム.ジャパンの責任者が、事前教育がスパルタしすぎるという批判に対して”人間改造”も必要だと発言したのに関連があるようだ。この発言を受けて、ツィター上に「バカヤロ」教材(製作者.団体名不明)が紹介されている。
インドネシアでは日本軍政下の労務者制度が悪名高く、今でも”romusa"が強制労働という意味で辞書に載っている。アイム.ジャパンが発足したとき、ジャカルタの雑誌「tempo」に早速”第二のromusa制度だ”と投書が載っていたのを想い出す。今でもインドネシア人の年寄りの中には日本兵から”アンポンタン”と言われたと覚えている。言葉は慎重にすべきである。
gaikokujinn
外国人
外国人就労者の受け入れ拡大に伴い、送り出し国はどう対応しているのか。実習生送り出しの歴史も古く数も多いインドネシアンについて現地の日本語紙「ジャカルタ新聞」が連載記事”実習生 人間改造(上)「バカヤロ」「スミマセン」”(4月7日付)で考えさせられる問題を提起している。