統一地方選挙後半戦、東京区長選挙で豊島区の高野文夫区長(81)と北区の花川与惣多区長(84)の二人が当選、再選された。なかでも花川区長は5期連続当選で、全国市町村区長の中で最高齢である。49歳も年下の元都議有力候補など3人を相手に堂々とした勝利である。最近、87歳の高齢者の無謀運転など、”肩身の狭い”思いをしていた老輩にとっては朗報だ。
僕が住む目黒区でも須藤甚一郎区議(80)が5選をはたした。連続4期トップ当選ではなかったが、2位当選である。須藤区議は80年から90年代にかけてテレビの芸能レポーターとして活躍した人物だ。名前は通っていて当然だが、やはり5期も上位当選しているのは、日常的な区議としての活動があるからであろう。
自民党には参院議員比例代表には、小泉内閣時代の73歳定年の内規があるそうだが、夏の選挙を前に有名無実化されそうだという。確かに80歳の二階幹事長から見て73歳では若すぎるように見える。しかし、人間は実際年齢だけでは判断ない。自転車に乗って選挙運動していた花川区長は。髪は黒黒としていて84歳には見えない。
超高齢化、100歳時代が到来しようとしている。80歳代の現役の政治家がいてもおかしくはない。しかし、選出するには、直接選挙民が候補者を自分の目で見て選ぶべきである。政党が勝手に比例代表制で選ぶのは、いかなるものか。